公共市民学専修では、1年次の春学期に、公共市民学I-1(公共圏とメディア)、公共市民学II-1(市場と市民)、公共市民学III-1(法と政治)という3科目を、1年次の秋学期に、公共市民学I-2(公共圏と親密圏)、公共市民学II-2(記憶と記録)、公共市民学III-2(法を通じた公共圏形成)という3科目を必修で学ぶカリキュラムを組んでいます。
これらの科目は、法学・政治学、社会学、メディア・コミュニケーション学、経済学という学問分野を横断的に学びながら、それぞれの分野の考え方や思考方法を有機的に結び付けることで、複雑化する社会の様々な課題に対してより良い解決策を見出していく力を養成することを目的として設置しています。
以下では、2024年度2年生および1年生が、公共市民学専修で秋学期まで学んだ後に書いた感想文の一部を紹介します。
この専修では広く浅く様々なことを学ぶが、はじめは少し違和感があった。私はこれを学びたいという強い意志があってこの大学に来たわけではなく、何をすればいいだろうかというどこかふわふわした気持ちに包まれていた。そのため、興味もないことを広く浅く教えられてもしょうがないだろうという考えを持っていた。しかし、いざこうしてカリキュラムを終えて、いま一度考えてみると、学んできた様々な科目は学問を学ぶ上での教養なのではないかという結論に至った。知るとこの先役に立つかもしれないこと、知らなければスタートラインにも立てないようなことを学んだそんな2年間だったと振り返って思った。
(公共市民学専修2年 岩田和樹)
入学した当初は、なぜ法学や経済学、社会学の必修科目をたくさん履修しなければならないのか疑問に思っていた。各々が自分の関心がある分野だけを選択して、深く学べばよいと思っていたからだ。しかし、2年生の後期まで学んでみると、経済学、法学、社会学、それに政治学もすべて密接に繋がっていることに気づいた。例えば、経済学で学んだ市場の動向が法学における規制とどのように関係しているか、また社会学の視点が政治学にどのように影響を与えるのかを考える際に役立てることができた。異なる分野を学ぶことで、物事を多角的に捉える力が養われたと実感している。
(公共市民学専修2年 田中綾香)
私は大学入学前に専攻したい学問が定まっていなかった。その中で公共市民学専修は、経済学、メディア学、社会学、政治学、法学など多様な学問を必修科目としているため、学びを進める中で自分に興味がある学問を見つけることができた。また、それらの学問を学ぶことで、社会の事象を多様な観点から見ることができるようになり、視野が広がったと考える。そして、日々、生活するだけでも、学んだ知識を基に、多くの気づきを得られるようになった。
(公共市民学専修2年 平井和司)