社会科学専修とは

■専修カリキュラムのポイント: 専門性と総合性の融合

・入学直後から必修ゼミ「入門社会科学」で社会科学の方法論を学び,続く専門的な学習の基礎を作ります。

・2年生秋学期から卒業まで,全員が必ず一つのゼミに所属して,指導教員のもとで専門分野を究めます。

・政治学や経済学といった特定の分野だけでなく,社会科学を広く学ぶことができるとともに,教育学部の中に位置するメリットとして,社会科学以外の諸分野を学ぶこともでき,一人ひとりの関心を発展させる学習プランが可能です。

■4年間の学習の流れ: 認識の拡張と深化

【1年次】
必修ゼミ「入門社会科学」で社会科学の基礎的な方法論を身につける一方,共通科目や新しく学ぶ外国語により認識世界を広げます。

【2年次】
専門科目が少しずつ増えていきます。秋学期には3~4年次のゼミにつながる「基礎演習」も始まります。

【3年次】
所属するゼミを中心に専門分野の学習を進めるほか,それ以外の社会科学や人文科学の諸分野を選択科目で学びます。

【4年次】
4年間の学習の総まとめとして卒業論文に取り組みます。

■学生の声

K. W. (社会学): 私は社会科学専修で社会学を学びました。社会学の勉強は驚きの連続でした。ある時,先生からこんな質問を投げ掛けられて衝撃を受けました。「社会」という言葉を説明できますか? 日常的に使っている言葉ですが,答えが思い付きませんでした。考えてみれば,日常で当たり前のように接している物事や現象も,いざ説明しろと言われると難しい。そんな当たり前の物事や現象に対して敢えて疑問符を突き付ける。この点が,4年間社会学を学んだ上で私が感じた面白さであり,社会学を学ぶことの魅力だと思います。

R. F. (経済学): 経済学,統計学を学び,身近なことや経済,社会問題等の様々な事象を経済学的に考察しています。論文の輪読・ディベート・他大学とのインゼミ等,発表や議論,意見交換をする機会も多く,視野が広がりました。3年後期にはデータを用いた実証分析論文をグループに分かれて執筆しました。約半年にわたり一つのテーマを研究できたことは非常に大きな経験です。また,先生を交えてのイベントも盛んで充実したゼミ生活を送っています。

N. O. (政治学): 私は,政治・経済・法律・マスコミュニケーション学など幅広い分野を学ぶ中で,政治学をより深く学びたいと思いました。中でも,行政学や国際政治学の学習を通じて日本の政治に関心を持つようになり,憲法を基礎から学びました。憲法の意義について,抽象的な理論はもちろん,直近の問題に照らし合わせながら学ぶのはとても面白いです。様々な視点から社会を見る目を養うことができるこの専修を選び,本当に良かったと思っています。