新藤ゼミ、及川ゼミの紹介を追加、一部ゼミの文章と画像を更新(2025年9, 10月)
千野貴裕ゼミ(ゼミナールⅠ〜Ⅳ(政治学)A)
執筆:筋野諭祐、長妻堯
千野ゼミでは政治学を軸に、幅広いテーマについて学んでいます。実際のゼミでは、ゼミ全体で決定した輪読する書籍をゼミ生が分担して輪読・報告をし、その内容をもとに議論を進めていく形式をとっています。議論のなかで様々な話題が飛び交うため、自分の興味のある分野から視野に入っていなかった分野まで幅広く学ぶことができるのが魅力です。千野先生もフレンドリーに話してくださるほか、ゼミ生が司会となって進めるため発言しやすい雰囲気があります。報告に向けたレジュメの作成はもちろん、積極的に議論に参加することで理解力やコミュニケーション力が鍛えられていると感じています。自分が興味のあるテーマに思う存分取り組むことかができ、自由に考え発言できる環境が整っています。
遠藤美奈ゼミ(ゼミナールⅠ〜Ⅳ(政治学)C)
執筆:谷口颯
遠藤ゼミは、憲法を中心に「公共」と「市民」について考えるゼミです。憲法という国の基本法をもとに、この国の在り方や課題について、学生が順番に発表を行い、それらに対して、ゼミ生同士が自由に議論を交わしています。また、初学者でも基本書や遠藤先生の丁寧な指導を通じて、憲法について分かりやすく理解することができます。
さらに、課外活動との両立がしやすいゼミでもあるため、ゼミ生のサークル所属先は早稲田の三大サークル含め多様であり、そして、本ゼミは、憲法という問題領域が広い学問を扱うため、探究への自由度が高く、各自が興味を持つテーマについて学べます。
「憲法」というテーマから堅苦しいイメージを持つかもしれませんが、遠藤ゼミはそのようなことなく、和やかな雰囲気のもと、真摯に、自分らしく学問に向き合える環境が整っています。
北山雅昭ゼミ(ゼミナールⅠ〜Ⅳ(法律学))
執筆:長岡光祐
ゼミ報告は環境法の対象と目的(概括)から始まり、熊本水俣病事件、国立景観事件、豊島事件等を取り上げ、産業公害と人体被害、土地利用と都市景観、地域開発、産業廃棄物処理と自治体行政等を検討しました。法による諸々の手法を概観し、都市計画法と建築基準法による都市景観の形成、国立公園制度の問題点や生物多様性を維持する最近の自然保護法制、福島の原子力災害について考えました。秋学期は、Climate crisis、Ecologyについて検討していく予定です。
新藤雄介ゼミ(ゼミナールⅠ〜Ⅳ(メディア論))
執筆:新藤篤史
新藤ゼミでは、メディアが私たちの生活や社会に与える影響について学んでいます。政治、SNS文化、アニメ、ジャーナリズムなど、様々な角度からメディアの力を探求しています。
3年生は、「ビックリハウスと政治関心の戦後史」などの文献を使って輪読を行います。事前にレジュメを作成し、授業では活発な議論を通して理解を深めていきます。文献の分析や先行研究の検討も行うので、批判的思考力も身につけます。
4年生は、「メディア化理論の入門」について班ごとに発表し、卒論構想の発表でお互いにフィードバックを交換します。4年生の研究テーマも多彩で、各々の興味のあることについて研究ができます。
新藤ゼミの最大の魅力は、学生が主役の温かい雰囲気です。新藤先生はどんな意見も受け入れてくださる優しい方で、「そんなこと言って大丈夫かな?」と心配する必要はありません。ゼミ生同士も和気あいあいとしていて、自分の考えを気軽に発言できる環境が整っています。

澤康臣ゼミ(ゼミナールⅠ〜Ⅳ(ジャーナリズム論))
執筆:若林環
澤ゼミは、ジャーナリズムを学ぶゼミです。
ゼミ生は学生記者としてゼミで配られる名刺を片手に、取材交渉から記事執筆まで行います。記事は澤ゼミ独自の媒体「紺碧タイムズ」(https://kompeki.jp/)に掲載されます。ゼミ生が作成した各記事は、多種多様な社会問題を取り扱っており、個人の関心を記事のテーマにすることができます。
普段のゼミでは、先生やほかのゼミ生と企画案や取材方針、内容について意見を交わす編集会議を行っています。また新聞記者や雑誌編集長をゲストスピーカーとして招き、お話を聞いて討論する機会もあります。さらにゼミ合宿もあり、2024年度は沖縄でジャーナリズムについて学びを深めました。2025年度は長野を訪れ、大戦末期に政府機能の移転のため地下に造られた「松代大本営跡」などで戦時体制とジャーナリズムについて議論しました。
澤ゼミでは「ふーん聞き」をしないよう指導されています。「当事者意識を持って話を聞く」「疑問があるなら質問をする」を心がけて活動しています。報道の世界で活躍する澤先生の指導の下、ジャーナリズムを基礎から丁寧に学ぶことができます。メディアに就職する先輩もいて、報道やメディアの業界研究や情報交換をする機会もあります。
ジャーナリズムに興味のある方、記事を書いてみたい方、メディアの仕事に興味がある方もない方も是非お越しください。みなさんと切磋琢磨できることを楽しみにしております!

大戦中、政府中枢の秘密移転先として作られた長野市の地下壕「松代大本営跡」を見学
若林幹夫ゼミ(ゼミナールⅠ〜Ⅳ(社会学)A)
執筆:永井里奈
若林ゼミでは、「時間と空間の社会学」をテーマとし、様々な切り口から社会のあり方、そこでの文化、人々の意識、価値観について検討していきます。三年生の春学期では『時間の比較社会学』をはじめとする文献の輪読を行い、夏以降はゼミ論の構想を練り執筆します。四年生では、ゼミ論を踏まえて卒業論文のテーマを決定し、執筆に取り組みます。毎年夏休みには、三・四年生合同のゼミ合宿、また、OG・OBとの交流の場であるゼミ会が開催されます。
若林ゼミで大切にされていることは、対話する姿勢です。各メンバーの報告や発表に対し、ゼミ全体として議論し言葉を交わし合うことで、一人で机に向き合っているだけでは持てなかった新たな視点や示唆を得、思考をより深く展開させていくことができます。多様なバックグラウンドや趣味嗜好、性格、興味関心を持つメンバーがいるからこそ、議論が面白くなります。それぞれの個性が活かされる、おおらかでのびのびとしたゼミだと感じています。
メンバーの研究テーマは、身近な人間関係や日常生活、自身の経験を通じて生まれた問いを扱ったもの、家族やジェンダーについてのもの、スポーツや文化芸術、メディアコミュニケーションについて社会学的視点から分析するものなど、極めて多岐に渡ります。自身の研究にて「興味関心を深めていく」ことと、他メンバーの研究を通じて今まで身近でなかった事柄、自分の中になかった視点について学び「世界を広げていく」こと、この二点を同時に体感できることに、若林ゼミの楽しさがあります。

野上元ゼミ(ゼミナールⅠ〜Ⅳ(社会学)B)
執筆:吉永あれん
野上ゼミでは、様々な調査方法を用いて社会の色んなテーマについて研究しています。
社会調査の方法は、インタビューや文献を使用した調査などです。ゼミではそういった調査方法を学びつつ、自分たちが知りたい!深掘りたい!と思うテーマを自由に決めて、ゆっくり段階を踏みながら調査を行っています。実際に現在私たちが取り扱っているテーマは、「トー横界隈の実態と施策」「宗教信仰のメリットとデメリット」「ホストに依存する仕組みと風営法改正の影響」「共働き、ひとり親家庭の孤食の実態や子ども食堂の役割」などです。
野上ゼミの魅力は、自分の意見を自由に発言しやすいところです。授業内でも多くのゼミ生が躊躇せずに自分の意見を発言しています。批判されるかな、変な意見かなと感じることは一切ありませんし、このゼミに入って自分の意見を恥ずかしがらずに積極的に発言出来るようになりました。先生をはじめ野上ゼミのゼミ生は、穏やかな人が多いと感じます。
近藤孝弘ゼミ(ゼミナールⅠ〜Ⅳ(政治教育学))
執筆:功能誠也
近藤ゼミでは政治教育について学んでいます。今学期は『平和主義とは何か』、『歴史修正主義』の二冊を読み、政治を巡る様々な主義・主張を現実の政治問題と照らし合わせながら検討しました。政治教育学は聞きなれない学問と思いますが、自分たちが生きる社会とはどのようなものか政治と教育の関係性を踏まえながら考え、議論する面白さがあります。
本ゼミのテーマは政治教育ですが、並行して個人でテーマを設定して研究を行っており、それらは都市問題や依存問題、地方交通の今後の在り方など多岐に渡ります。様々な関心分野を持つ学生との議論を通じて、新たな視点や発見を得てより深い研究を行うことが出来ます。自由に研究したい、様々な社会問題に興味がある方、また関心分野が定まっていない方でも、自分の学びのきっかけを示してくれるとても良いゼミだと思います。ゼミの時間では沢山の議論を行いますが、何か「正解」を求めるのではなく、思ったことを率直に自由に発言することができ、非常に和やかな雰囲気で活動しています。自由で和やかな近藤ゼミでお待ちしています!

大西宏一郎ゼミ(ゼミナールⅠ〜Ⅳ(経済学)A)
執筆:榊原茉由
大西ゼミでは、主にデータ分析について学んでいます。前期ではオンライン上でではありますが、計量経済学の手法や分析結果の読み取り方について学び、過去の論文の分析をレプリケートして理解を深めています。データ分析と聞くと難しそうな印象を受けますが、扱うテーマは失業率や賃金に関するような経済学的なものから、朝食の種類と大学生の生活満足度の関係のような身近な話題までと幅広いです。自分で分析するテーマは、元々関心を寄せていた事柄やデータに触れていく過程で興味を持った物事などかなり柔軟に決めることができます。現在も有志でゼミの延長としてみずほ銀行の実際のデータを使った分析や大学内でのデータコンペティションへの参加に向けての準備に取り組んでいる最中です。色々なことに実践的に挑戦できる環境なので、まだまだ初めの段階ですが今後様々な発見ができたらと思います。

及川雅斗ゼミ(ゼミナールⅠ〜Ⅳ(経済学)B)
執筆:大平健一郎
私たち及川ゼミは、「身近な現象を読み解く」ことをテーマに、データ分析を行っています。このゼミは2025年度に新設されたゼミで、私たち現三年生は一期生として活動しています。そのため、私たち自身も先生と協力しながらゼミ運営を行っていて、アットホームな雰囲気が私たちの魅力です!
学習内容としては、回帰分析や差の差推定など、様々な分析手法を用いて、仮説設定、データの収集から分析、考察まで一連のプロセスを行ってきました。今後、今まで勉強したデータ分析の基礎を用いて、グループ論文、卒業論文への執筆を行う予定です。回帰分析、なんか難しそう:あせあせ:と思ったそこのあなた、安心してください。先生がどんな質問にも優しく答えてくれるほか、授業ではグループワークが多く、周りの生徒と協力して課題に取り組むことができます。生徒のバックグラウンドも多様性に富んでおり、部活に所属している人や起業している人、内部進学に一般受験と様々です。私たちと一緒に物事を「データで見る」面白さを体験しましょう!
熊谷善彰ゼミ(ゼミナールⅠ〜Ⅳ(経済学)C)
執筆:田中俊祐
熊谷ゼミでは、主に金融や会計などの分野について学んでいます。
3年次には、教科書に沿うかたちで、財務諸表の見方や現在価値の計算といった基礎的な内容を扱います。同時に、これらを学ぶ上で欠かせないデータ処理の手法についても、実際に表計算ソフトを動かしながら学習します。
4年次には、いよいよ卒業論文の執筆に着手します。経済学に関連するものであれば、テーマは原則として自由です。各々が興味をもっている分野や、場合によっては趣味などとも絡めて設定します。まずは、いくつかの先行研究を精査するところから始め、先生からフィードバックを受けながら研究の方向性を絞ってゆきます。
一口に経済学といっても様々な分野がありますが、当ゼミでは、銀行や株式といった身近で現実的な事柄について学びます。ですから、実際の金融の世界を体感しながら勉強できますし、将来のキャリアにおける実用性も申し分ないでしょう。
黒田祥子ゼミ(ゼミナールⅠ〜Ⅳ(経済学)D)
執筆:佐戸博哉、福永智希
黒田ゼミでは、応用ミクロ経済学を学んでいます。応用ミクロ経済学は、データを用いて実証的に世の中の事象を明らかにする学問です。経済学と聞いて、数学が苦手だけど大丈夫かなと不安に思う人もいるかもしれませんが、本ゼミでは統計ソフトやExcelの使い方を一から学ぶため、安心してゼミに臨むことができます。賃金をはじめ、健康や不動産など、身近なデータを含めた多種多様なデータの分析を通じて、社会課題と向き合う力を磨きます。
また、黒田ゼミでは、グループワークやディスカッション、発表の時間が多くあります。ゼミのメンバーや、先生と意見を交わし、これまで常識だと思っていたことを疑うことで、あらゆる場面で役立つ課題発見能力を身につけることができます。
黒田ゼミは、3年生と4年生が合同でゼミに参加し、共に一つの課題に取り組むことで、学年を越えての交流、先輩や後輩の立場で、学びを深めていくことができる点も魅力です。公共市民学専修・黒田ゼミで、学問の純粋な探求と実用的な学びを経験でき、大学に来て良かったと実感しています。
